文献の詳細
論文の言語 | 日本語 |
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著者 | 殿元 禎史,黄瀬 浩一 |
論文名 | 英文多読のための個人に適合したナッジ戦略の検討 |
論文誌名 | 情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション (HCI) |
Vol. | 2020-HCI-186 |
No. | 9 |
Series | ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) |
ページ | pp.1-6 |
ページ数 | 6 pages |
発表場所 | 石垣島 大濱信泉記念館 |
査読の有無 | 無 |
年月 | 2020年1月 |
要約 | 集中度や確信度など,学習のパフォーマンスを示す指標を推定する研究は多々存在する.しかし,どのように結果を利用すればパフォーマンスが向上するのかを検証した研究は少ない.また,そのような研究は統計として全体に効果があるものとしているが,個人によって物事の捉え方は異なるためパフォーマンスの改善には差がある.そこで,人の心理的傾向を定量化することで,最も効果を発揮する個人に適合した学習戦略を構築することを検討する.本研究では,戦略として学習意欲を継続させるため,行動経済学において人に強制することなく自発的な行動を促すナッジを用いたナッジ戦略を検討する.また,英語学習の代表的なものとして多読を対象に実験を行った.多読とは,単語や文法の学習とは異なり,英語を英語のまま理解できるよう,多く英文を読むことである.実験では,13 名を対象に 20 日間英文読書を行ってもらい,実験期間中にフィードバックを与え,読書量が伸びるかを検証した.結果として,目標設定が有効な人は開放性が高く神経症的傾向が低い可能性があること,既に読書習慣を持つ人は開放性が極端に低く誠実性が高い可能性があることがわかった.心理的傾向から読書量を増加させるのに有効なフィードバックが分類できる可能性を示唆した.また,選択する文書の難易度を心理的傾向から分類できる可能性も示唆した. |
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